地図アプリを使ったことがありますか?スマホを持っている人なら一度は使ったことがあると思います。
検索した場所を表示してくれて、そこまでの最短ルートを表示してくれるなど、今となっては普通に使っていますがすごい機能ですよね。

今回はそんな地図アプリに関してのTEDトーク。誰しも関係してくる話なので、自分の環境に置き換えて理解してくだされば伝わりやすいかと思います。

あなたは「当たり前」だと思いますか?

ダニエレ・クエルチャが自宅から仕事場まで自転車で通勤するようになって1ヶ月が経ったある日のことでした。

これまでは地図アプリで検索した車通りが多い最短ルートを通っていたのですが、突然違う道で行ってみようと思ったのです。その道は車通りも少なく、緑に覆われたとても素敵な道だったそうです。その時彼はこう感じました。

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「地図アプリで検索した最短ルートを行くべきだ」と自分が決め付けてしまい、その過程での道を楽しんだり自然を肌で感じるような事は一切考えていませんでした。

 

通勤時間を 1分 短縮するためだけにです。

地図アプリの固定観念とは?

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道を調べるには地図アプリが最適です。しかしあなたはその検索結果を目的地に行く唯一の正しい道だと思っていませんか?いえ、思い込まされているのです。

中には時間が掛かっても、遠回りしたい気分の時にそんな道を検索したいと考えている人も居たかもしれません。彼もその一人です。

同じ思いをしている人がいるかもしれない。彼はすぐに地図の制作に取り組みます。

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完成した地図は、青色の最短経路だけでなく赤色の最も楽しめる経路も教えてくれる地図です。こんなの人によって感じ方は違うし、正確なの?という疑問もありそうですが、彼はしっかりと考えていました。

皆で作る地図

かつてアインシュタインは言いました

「論理ではA地点から B地点にしか行けないが 想像力はどこへでも 連れて行ってくれる」

これを聞いて、まず「人々が街の中のどこを美しいと思っているか知らなければいけない」という問題にぶつかります。

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そこで
web上でゲームを公開。2つの写真を見せて単純に「どちらのほうが美しいと思いますか?」と質問し、集計する事で皆が良いと思う場所を決めていきました。

そして完成したマップを見て彼はこう例えます。

人の感情によって 重み付けられた地図です

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最短経路を見つけられるだけでなく、

  • 楽しい経路
  • 美しい経路
  • 静かな経路

というような経路を見つけられます。

最短経路だけが答えではない

このマップを実際に体験してもらうために実験を行いました。
参加者は「楽しい経路や美しい経路や静かな経路の方が
最短経路よりもずっと快適だ」と言うんだとか。

ただ、一番重要な事。移動時間はほんの数分長くなるだけなのにです。

このマップはロンドンで開発されたそうですが、世界中に広まって欲しいですね。私もこのマップがあれば毎日のように使いますし、皆さんも遠回りしたい時ありますよね?

結論:最短経路=ベストアンサーではないという事

私達は、自然と効率を求めるようになっているのかもしれません。地図アプリに表示された経路が唯一の正しい道だと思い込まされている。

そんな言い方をしましたが、便利になっていく世の中に我々が対応していいのでしょうか?我々のニーズを満たしてくれるような技術とは一体何でしょう?

便利な世界とはこれまでの地図アプリでしょうか?
それとも彼が制作した地図でしょうか?

効率を求める世界から脱出しようと言う彼は最後にこう言います。

「冒険は危険だと思うかもしれないが 決まり切った日常こそ致命的だ」