世界平和という大きな問題をあなたはどのように考えていますか?日本は世界の中でも豊かな国なので常に考えている人はそこまで多くないかもしれません。

しかし生まれ育った国・地域によってはそのような国と国の問題に常に直面しなければいけない人だって当然いるのです。今回はそんな国と国の壁を無くしたいと考えているアジズ・アブ・サラさんのプレゼンです。

始まりは本人の実体験から

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彼の兄が18歳の時の出来事でした。当時エルサレムとイスラエルは紛争状態にあったのですが、兄は投石の罪により刑務所に入ることになりました。

しかし兄は石を投げたことを認めなかったので、暴行を受け内臓に損傷を負います。それが原因となり出所後すぐに亡くなってしまいます。彼が怒りを覚え、復讐を誓ったこの事件が人生を変えます

その後通っていた学校で1人のユダヤ人と出会い、共通の趣味のせいかすっかり友人になりました。しかしその反面、対立関係にあった人種なので過去の怒り憎悪という壁を隔てている事も感じていました。

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しかし彼はその壁をネガティブに捉えず、あえてポジティブに捉えていました。

自分の身に何が起こるかは重要ではなく本当に大事なのは私がそれにどう向き合うかだ

そう感じた彼はこの壁を人生をかけて崩そうと思い立ちます。

難しい問題に「観光」で立ち向かう

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この問題は国際的で非常に大きな問題なので、とても難しい話です。その為様々な方法で試さなければいけません。メディアや教育、観光だって方法の1つして考えられます。

でも皆さんはこうお思うかもしれません。

観光で何かを変えられるのか? 壁が崩せるのか?

彼は即答で「イエス」と答えます。更に「観光こそ最も安定して壁を打ち崩し、お互いを結びつけて友情を培う持続可能な方法」だと言い切ります。非常に大きな国際的問題を「観光」で解決しようというのです。

Mejdi Toursの設立

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2009年当時のユダヤ人の友人と「人々を結びつけることを目的とした社会事業」としてMejdi Toursという会社を設立します。

具体例に言えば、エルサレムでイスラエル人パレスチナ人各1名のツアーガイドを計2名で一緒に観光案内をするというものです。何が凄いのかと言うと、ガイドの2名は観光地を全く異なる観点から紛争の歴史や考古学を語るのです。

そうすることで旅行者は第3者の立場としてその地の歴史を深く知ることができます。ガイド2人も同じく相手を知ることができますよね!

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実際にシカゴのユダヤ人の方々をエルサレムに案内したのですが、あえてパレスチナの難民キャンプを紹介し、そこでご馳走を食べました。

その結果、不思議なことに帰る日には双方とも泣いているのです。離れたくないという強い気持ちが3年経っても まだこの関係は続いていているそうです。普段ならありえない場所に行き、ありえない体験をする。しかしその結果がこんなにも素晴らしいなんて誰も想像できません!

結論:観光するだけではその国を知れない

ほとんどの人は、ただバスに乗って名所を周り、車窓から人々や文化の写真を撮るということをメインにしています。そうではなくて、その地の人々に実際に結びつく事が大切だと言います。

この体験を彼は旅行の「未来」と言っています。あなたもこれからの海外旅行は観光地を周るだけでなくしっかりとその地について学べる旅行にしましょう!