健康心理学者のケリー・マクゴニガルがTEDでプレゼンした内容が反響を呼んでいます。

そのタイトルは「ストレスと友達になる方法」

ストレスは体に悪影響だと言われている中で、彼女は少し視点を変えてストレスに向き合うと体に変化が起きると話しています。その考え方とはどんな方法なんでしょうか?

あなたは去年ストレスを感じましたか?

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まず会場全体に「去年ストレスを感じましたか?」という質問をします。この時多くの人が「感じた」と答えていて、ケリー・マクゴニガル本人もそう答えています。

今回のテーマは「ストレス」なんですが、心理学者の彼女はこれまでにストレスは病気の原因になると何年も言ってきました。確かに世間一般的にも、風邪や心血管疾患など病気のリスクを高めると言われているものなので基本的に敵視している人も多いかと思います。

敵視することは間違い?

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彼女はとある研究の結果を見てストレスに対する考え方が変わったといいます。更に…

過去10年間私が指導してきた事は人の健康の改善どころか害を及ぼしてしまったかもしれない

とまで言っています。ではその研究結果を見て行きましょう。

これまでの常識が崩れる

実験と言ってもとても簡単なものでした。被験者にはまず2つの質問をします。

  1. 去年どれ位ストレスを感じましたか?
  2. ストレスは健康に害になると信じますか?

少し怖い話ですが、この実験後も長年に渡り調査し被験者の死亡記録を調べます。すると意外な事実が判明しました。

1の質問でYESと回答した被験者の死亡するリスクが43%高かったのです!しかし条件があります!2の質問でもYESと答えた人=ストレスが健康に害を及ぼすと信じていた人たちだけに言えることだったんです。

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そしてもっと驚く事実は、酷いストレスを経験してもストレスが無害だと思う人たち(1.YES 2.NO)」の被験者の死亡リスクは上がるどころか、ストレスが殆どなかったグループと比較しても研究参加者の中で最も低い値を示したそうです!

これが何を表しているかもうお分かりですよね?これまで「ストレスは健康に良くない」と思い込んでいた情報は間違っているということなんです。

ストレス自体が悪いのではなく、「ストレスが体に悪い」と思い込む事がダメなんです。

研究結果は確かなものに

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その後も研究は続けられ、約18万2千人のアメリカ人がストレスからでなく「ストレスが体に悪い」と思い込むことで、死期を早めたと判断しました。

これは年に2万人以上に及ぶ死者数となり、アメリカではストレスが体に悪いと信じる事が死因の第15位だったことになるそうです。殺人よりも多くの人の命を奪っていることになるんだとか…。思わず会場も笑ってしまいます(笑)

もう一つの実験

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実は同じ方法で質問を変えただけの実験も行いました。その質問は…

  1. 去年どれ位のストレスを 感じましたか?
  2. コミュニティーや近所の人、友達を助ける為にどれ位時間を費やしましたか?

というものでした。もうお分かりですよね(笑)

経済的惨事や家庭危機などの重大なストレスを経験すると死のリスクが30%増加したそうですが、その中でも他の人への思いやりに時間を費やした人々」ストレスが原因の死亡率の増加は全くなかったそうです。ゼロだそうです!

結論:どのように考え、どう対応するかで人生は変わる

彼女は約14分間のプレゼンの中で今回紹介した実験内容以外にもとても素晴らしい事を言っています。その上私が見てきた中でも抜群にプレゼンが上手く、聞きやすかったので是非最後まで見てもらいたいと思っています。

「ストレス」を感じることが「ダメなことだ」と考えないで下さい。ストレスは自分を守る為に・戦う為に感じる気持ちだと彼女も言っていました。