人力最速の乗り物のロードバイクというスポーツ自転車で、1日に200km近くも走るロードレースをご存知でしょうか?
日本で一般的に知られているのは、フランスで行われる「Le Tour de France ツール・ド・フランス」です。(以下ツールと略します)100年以上前の、1903年から開催されている、歴史と伝統のある自転車レースです。

1日およそ200kmほどの道のりを、全行程はなんと23日間で3300kmを走破し、時には高低差2000m(富士山の五合目を想像して欲しい)を連続して走りぬくという超過酷なレースです。

想像を絶するようなレースですが、そこはプロのトップサイクリストたちが、まるで脚に電動モーターを内蔵してるのではないかという軽快な走りで楽しませてくれます!
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ロードレースは駆け引きのスポーツ

ロードレースの魅力といえば、マラソンと同じように選手間での駆け引きが発生します。チーム対チームのレースになるので、単純に一人が早いだけでは勝てませんし、チーム間での戦術や連携が重要になって来ます。なんといっても、空気抵抗が発生しますので、集団で協力して、いかに楽に長く走るか、が必要とされています。

こちらは2004年のツールのゴールが迫った場面で先頭集団がアタックを繰り返し、ふるいをかけるという場面。時速が40kmを超えるスピートで繰り広げられる先頭交代は見物ですね。アタックを掛けた時に後ろに張り付いて行かないと、空気抵抗が増して乗り遅れてしまうんですね。

 

ロードレースは最も過酷な競技

ロードバイクで集団で走行するのが基本のロードレース。走行中は選手間の距離も近いですし、メカトラブルもありますし、ハイスピードで繰り広げられるレースですので、落車(転倒)は日常茶飯事です。時には、選手生命を脅かすような怪我をすることさえあります。

こちらの動画は、前を走っていた選手がカーブで落車して、それを避けようとなんと、やむなくコースアウトして路面の悪い坂を下り、そのままショートカットのような形になってしまったというまた驚くべき場面。思いっきりコースを離れてしまっていますが・・

こちらも選手が落車してしまい、先頭の集団から離れてしまったところをチームのサポートカーが手助けして集団に復帰するという場面です。一見反則のように思えますが、意図的に起こしたものではないので、暗黙の了解で見て見ぬふり・・ということですね。サポートカーというのは、各チームにいるレース中に補給やトラブルに対応するために、随時選手と一緒に走行している車です。

ロードレースは紳士のスポーツ

ロードレースというものは、紳士のスポーツです。集団での走行でも、一番前を引く選手は空気抵抗が増して、より出力を出さなければいけませんが、うしろの選手は楽ができますよね。しかし、そこは暗黙の了解で、選手間で一定のペースで交代して、協力体制を取るというのが一般的です。

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こちらの動画は、二人の逃げ(集団から離れてアタックをかけ勝負に出る)が決まり、もうゴールは目の前です。選手二人で逃げて来たので、どちらが優勝するか・・・といったところなのですが、最後はなんと選手間でお互いにスプリントして正々堂々と勝負をしよう!と握手をして決着をつける場面です。普通のスポーツではありえませんよね。試合中にましてや選手生命がかかって、命がけでやっているわけですから・・・

ロードレースでしかない感動的な場面

ロードレースには観客がつきものです。ツールでは基本的に柵や防護壁はなく、基本的に道に乗り出して観客が応援することが出来ます。時には、選手と接触してしまったりすることも・・・。しかし、選手を身近に感じることが出来て、自分もレースに参加して一体になっているような感覚が味わえるのも醍醐味といえるでしょう。

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そんなツールで、集団から飛び出した選手の地元を通過するということで、勢い良くぐんぐんと集団から離れていきます。そして、そこで待っていたのは家族の応援!そしてなんとレース中にもかかわらず、奥さんと子供のもとへかけより、立ち止まって可愛い娘さんと奥さんとキスなんかしちゃってます!

こういった普通のスポーツではあり得ないような場面が見られるのも、ロードレースといったところですね。日本では、昔は某テレビ局が海外ロードレースの放送権を獲得していてよく目にしましたが、今は有料放送のスポーツチャンネルでしか見られないというのが残念です。ですが、こういったレースを見ているとなんだかロードバイクを始めたくなりませんか?そんなあなたに、オススメのビギナーロードバイクなんかも今度紹介しちゃったりしたいと思います!