「勝てば天国、負ければ死。」そんな究極の選択を迫られながらも、人生の窮地に追い込まれた人たちは、目の前のカネに目がくらんでしまうもの。「イカゲーム」は、そんな人間の隠れた欲望を呼び覚ますのにうってつけの”遊び”でした。奇妙なゲームの世界へ招待された参加者たちを待っていたのは、死のゲームだったのです。
Netflixで放送され一躍話題となったドラマ『イカゲーム』。過激な描写に衝撃的なストーリー展開が、見る人をサバイバルゲームの世界に惹き込みました。まだ見ていない人も多くいる中、あまりに流行りすぎて見るタイミングを逃してしまった!という人もいるのではないでしょうか。この記事では、今さら聞けないアノ『イカゲーム』について、分かりやすくまとめてみたいと思います。
イカゲームって何?分かりやすく解説!
ズバリ!イカゲームを簡単に言うと…
基本的に〇・△・□などの形を組み合わせ、エリアを作ります。外側に立った人が攻撃、内側に立った人が守備です。
攻撃側は、円を経由してエリアの中に入り、守備をかいくぐって、もう一つの円へ移動できれば勝ち。守備側は、エリアの中に入った攻撃側を外に押し出せば勝ち。ルール自体はシンプルで、ゲームなどのなかった昔の遊びという感じがしますよね。この動画で、詳しく説明されていますよ。
「イカ」ってあのイカのこと?
『イカゲーム』の「イカ」は、想像通りあの海の生き物・イカのこと。しかし、イカを使うわけではありません。地面に描かれた〇・△・□の形がイカに似ていることから、イカゲームと呼ばれるようになったのだそう。
ドラマ「イカゲーム」で実際にプレイされた遊び
だるまさんがころんだ
私たちにも馴染みのある遊び・だるまさんがころんだ。本作の中では、鬼であるロボットが振り返ったとき動きを感知されることで、負けが決定します。イカゲームにおける”負け”とは…そう、死です。5分以内にゴールラインを超えることができれば、勝者となれるのです。ドラマ内では、最初に動いてしまった人が命を奪われるのを目の当たりにし、多くの参加者が逃げ出そうとしました。しかし、ロボットはそれを”負け”と感知。最初のゲームだったにもかかわらず、多くの死者を出すことになります。
タルゴナの型抜き
韓国の屋台でもよく売られているという、タルゴナの型抜き。タルゴナと呼ばれる、カチカチに固まった砂糖菓子でできたクッキーを使って、線に沿って型抜きをしていくゲームです。使うのは、そのタルゴナクッキーと、1本の針。キレイに型を抜くことができれば勝者、失敗したり、時間切れになってしまえば…敗者となります。型抜きの形は、〇、△、☆、傘の4パターンから選ぶことができますが、なんと主人公は一番難しい「傘」を選んでしまいます。この絶望的な状況をどう乗り切るかも、見どころですよ。
綱引き
10対10で綱引きをし、負けたチームは全員脱落するというゲーム。ゲーム内容を知らされぬまま10人のチームを組まされる参加者。知っていれば、力の強そうな人が引く手あまたになりそうなものですが、果たしてランダムに作られた10人のチーム戦は、どのような戦いになるのでしょうか。
ビー玉遊び
制限時間内に、対戦相手からすべてのビー玉を奪うことができれば勝利、というシンプルなゲーム。しかし、暴力以外の方法に限られます。これまでのゲームを考えれば、ペアを組んだ相手は”共に戦う相手”と思うところですが、蓋を開けてみるとそれは対戦相手。精神的にもかなり苦痛を味わうこのゲーム、信頼し合ってペアを組んだそれぞれの2人組が、どんなふうに戦っていくのかに注目が集まりますね。
飛び石ゲーム
デスゲームの定番、橋渡り。ガラスでできた橋を、向こう岸まで渡りきることができれば勝者となります。しかし普通の橋ではないのがトリック。縦に並んだ2本の橋は、どちらかが”乗った時点で割れてしまう”ものになっているのです。
イカゲーム
そして、ドラマのタイトルにもなっている「イカゲーム」は、ラストにやって来ました。参加者にはナイフが配られ、子どもの遊びとは思えない雰囲気が漂います。
まとめ
大流行したNetflixドラマ・イカゲーム。全世界でのNetflix総合ランキングで1位を獲得したほか、2022年9月には、アメリカ・テレビ界最高峰とされるエミー賞で4部門を受賞するという快挙を達成しています。イカゲームキャストもゴールデン・グローブ賞助演男優賞に輝くなど、その勢いはとどまることを知りません。しかし、イカとは何のことだろう?視聴しておらず、気になっている方も多かったのではないでしょうか。子どもの遊びが由来となっていることから、そのネーミングも可愛らしい「イカゲーム」。ドラマではデスゲームとして、登場人物たちを恐怖の底に落とす遊びと化していました。ルールがお分かりいただけたところで、ぜひ視聴してみてはいかがでしょうか?